東洋医学的健康づくりの実践的研究 (第2報)
                  ー甲突川健康宣言の歩み
                                              内科医  納  利 一 (65歳)
 昭和51年より漢方エキス剤を処方し始めた。東洋医学を学びつつ、「人生とは『かけはし』である。
人の健康は心と体と気の調和。人間の健康は社会の健康、自然の健康すなわち地球の健康の中
にある。」ということに気づかされた。以来、内科医としての日常診療と学校医活動、産業医活動、
地域保健活動、ロータリークラブ会員としての奉仕活動などの中で過去から現在、現在から未来へ
と引継がれていく生命の永遠を目標とする東洋医学的健康づくりの実践的研究を行なってきた。
 鹿児島市立甲南中学校、鹿児島城西ロータリークラブ、甲南保健クラブなどはじめ多くの団体の
協力により実行されている「甲突川の集い」で平成15年6月「甲突川健康宣言」が採択された。
この宣言の思いを実現していく過程を本学会に発表していきたい。人類社会の永続を約束できる
東西和解の医療を創造し、普及させる日本東洋医学会の下で、東洋医学の哲学を考究していき
たい。
 第1報は第30回九州支部会で発表した。

  2005(平成17)年5月22日 富山市 第50回日本東洋医学会学術総会 講演要旨集 より転載。
東洋医学的健康づくりの実践的研究