漢方に添える言葉は哲学療法
                     鹿児島市 ・ ヲサメ内科クリニック
                     日本東洋医学会名誉会員     内科医  納 利一 (74歳)
      病気は人を不安にする。不安が人を病気にする。漢方薬を求めて来院される患者
     さんの中にも不安感を持っておられる方々が多い。不安の解消は哲学的気づきから。
     漢方薬に添えて話す言葉は哲学的気づきへのお手伝いである。「漢方の哲学療法」
     とでも言えるであろう。
      病気は人を哲学者にする。「なぜ生きる、どう生きる、どう死ぬ、その後どうなる。」
     などど問いかける。
      考えなければ不安はない。考えはじめると不安になる。考えるなら、なるほどそう
     だと納得し、安心できる哲学を。自分だけにしか通用しない自己流の空想哲学でも
     よいのではなかろうか。すべての健康は哲学の健康から。
      「漢方の哲学療法。甲突川」をキーワードにインターネット検索すると、「哲学内科
     の哲学コーナー。」などがヒットする。「どう死ぬ、その後どうなる。」で、「なぜ生きる、
     どう生きる、どう死ぬ、その後どうなる。」などがヒットする。「交流永続・衰欲帰土。」
     で、「交流・枯死・帰土・永続・調和。」などがヒットする。
                   漢方の臨床 第61巻第1号(2014) 新年のことば より転載
                   哲学内科の哲学コーナー
                   東洋医学的健康づくりの実践的研究