医学会とは何かを哲学すべき時
    ー 日本東洋医学会は、いま何を目指し、何をすべきか 
                      日本東洋医学会名誉会員  内科医 納 利一 (70歳)
 医療の目的は人類を健康に永続させることであろう。医学会とは医療を研究するた
めの医療人の集まりである。医学会がいま何を目指し何をするかで人類の運命が決
るとも言えよう。
 日本東洋医学会とは何か。「本会は、東洋医学に関する研究の発表、連絡、提携
及び促進を図り、東洋医学の進歩普及に貢献し、もって学術文化の発展に寄与する
ことを目的とする。」と定款にある。
 自殺者が多発する不安の時代。診察の目標は患者の健康と安心である。患者を安
心させ、人類社会を健康に永続させたい。どう考えどうしていけばよいだろうか。
 西洋医学と東洋医学の両方を学ぶチャンスに恵まれた日本東洋医学会の会員は
じめ日本の医療人が行動を起すべき時であろう。東西和諧の哲学をバックボーンに
した東西和諧の医療が日本に、アジアに、世界中に普及していくことによって、人間、
社会、自然が調和して人類が健康に永続していく道がひらけていくことを期待でき
るのではなかろうか。
 ちなみに「東西和諧」、「東西和諧の哲学」、「東西和諧の医療」、「東洋医学的健康
づくり」、「漢方内科」、「哲学内科」、「人類の健康と永続」、「患者の健康と安心」、「世
界的江戸時代」、「地球的調和時代」、「東洋の日」、「医師会とは何か」、「医学会とは
何か」などなどのキーワードで検索するとヤフーやグーグルで関連の情報がヒットする。
 人の健康は心と体と気の調和。人間の健康は社会の健康、自然の健康すなわち
地球の健康の中にある。
 この文章を「漢方の臨床」の「新年のことば」に投稿しました。2009(平成21)年12月14日(月)
                   東洋医学的健康づくりの実践的研究