私の夢 「東西和諧の集い」を
                                  内科医  納 利一 (69歳)
 約1万年前に農耕牧畜を始めた人類が環境問題などに直面し、存亡の危機に
立たされている。人類社会を健康に永続させたい。この地球を生物をはぐくむ星
として永続させたい。この人類共通の願いを実現していくためにはどう考えどう
していけばよいか。
 すべての健康は哲学の健康から。東洋哲学と西洋哲学が和諧して、人類を
健康に永続させる東西和諧の健康な哲学が誕生することを願って、「東西和諧
の集い」を開催したらどうであろうか。東洋の哲学者と西洋の哲学者それぞれ
1名づつに基調講演していただき、フロアーとの対話に十分な時間の取れる
座談形式にしたらどうであろうか。このような集いを重ねていけば人間・社会・
自然が調和した地球的調和時代が実現していくのではなかろうか。生命科学
振興会が「かけはし」になって、日本東洋医学会とロータリークラブに呼びかけ
て、この3つの団体の共催でまず第1回目を開催してもらいたい。
 東西和諧の集いを重ねていくことによって30年後、60年後、100年後、200年
後、500年後、千年後、2千年後、5千年後、1万年後の人類社会が健康な哲学
にリードされて健康に永続していくことを期待したい。
 これは現在の私の夢であるが、平成元年11月14日ヘルシーシンポジュウム
in鹿児島の2次会で松岡英宗理事長、三方聡事務局長を囲んで語り合った夢
のつづきでもある。
      ライフサイエンス35(3) 2009年7月 (社)生命科学振興会発行 より転載