地球を健康にする憲法を
                                内科医  納  利 一  (62歳)
 人の健康は心と体と気の調和。人間の健康は社会の健康、自然の健康すなわち
地球の健康の中にある。戦争は国際社会の病気であり、国の病気である。
 私たち日本国民は、どのような国づくりを目指すべきであろうか。月刊誌、中央公
論が募集している「私たちが自分のことばで書いた私たちの憲法前文」にちなんで、
私もペンを取りたくなった。
 この地球を、生物をはぐくむ星として永続させたい。この人類共通の願いを目指す
日本国民の道しるべとして日本国憲法を制定する。
 世界戦争の時代を体験した人類が恒久平和を願い国際連合をつくった。国および
国民が共生していく道を歩きたい。さらに、すべての動物や植物が共生する地球的
調和時代を築き、それを永続させたい。
 日本国民は共生、循環、永続を合言葉に、それぞれ独自の平和で住みよい安定
した地域社会づくりを続けていきたい。
              南日本新聞「ひろば」 2001(平成13)年11月20日 より転載