自然の保護は地球人の義務 |
内科医 納 利 一 (52歳) |
|
地球サミットは画期的な国際会議であった。「この地球を生命をはぐくむ星として |
永続させたい」という人類共通の目標が確認され、その実現に向けての行動計画 |
が討議された。時を同じくして国連平和維持活動協力法が成立し、日本の自衛隊 |
が地球の自衛隊としての道を歩き始めることになった。 |
地球サミットに続く、地球的な調和の時代づくりを成功させるために、これからの |
地球人には「自然保護活動従事の義務」とでも言えるものが必要となるのではな |
かろうか。人生80年時代、一生のうちの一定期間、自然保護活動に従事する。山 |
に入って森林の手入れをしたり、自然のリサイクルの中での有機農業に従事する。 |
各自の体力や能力に応じて自然の健康のために奉仕するわけである。 |
そうして地球の自衛隊員は自然保護活動の専門家として一般人を指導していく |
ことになるだろう。これが実現すれば、地球が健康になり、社会が健康になり、人 |
間が健康になっていくであろう。 |
|
南日本新聞 「ひろば」 1992(平成4)年6月21日
より転載 |
|
|
|
|